痛みを最小限に抑える工夫をしています。
みなさん、歯医者さんが痛い、怖い場所だと思っていませんでしたか?
それは、もう昔も話です。
○最近の歯医者にいっても、そんなに痛くない様な気がする…
○治療室で子供の泣く声があまり聞こえないかも…
○あれ?今日は、なぜか あまり痛くない…
なんて経験は、ないでしょうか?
もちろん、急性症状(腫れ、自発痛)のときにはどうしようもなく痛い時だってあります。
そんな時でも、私達は、出来るだけ患者さまに痛くない、怖くないようにと
カウンセリングをしたり
様々なテクニックを駆使したり
器材を導入したりしているのです。
ご存知でした?
では、無痛治療にとても重要な
「疼痛閾値(とうつういきち)」について
お話します。
「疼痛閾値(とうつういきち)」??
簡単に言うと“痛みの感じやすさ”のことです。
「疼痛閾値」が下がると“痛みが感じやすく”なります。
疼痛閾値が下がる原因には、
過労、筋の緊張、怖がり、痛みへの過剰な関心、絶望、心配、イライラ…など他にもいろいろあります。
歯科医院に来院される患者さまのなかには、
“腫れた、痛くて夜眠れなかった…”
(過労、イライラ)
“前歯が外れた…”
(心配)
“とうとう咬むところが無くなった…”
(絶望)
“歯医者が怖いが、家族に言われて仕方なく来た…”(怖がり)
など、もともと「疼痛閾値」が下った“痛みを感じやすい方”が来院されるケースが少なくありません。
では、「疼痛閾値」を上げる(痛みを感じ難くする)には、どうすればよいか?
柔軟体操などで筋肉をほぐす
心配ごとや不安を解決する
心をリラックスさせる、痛み以外のことに注意を向ける、『怖くないぞ!』『全然平気だぞ!』と言い聞かせる、幸せな気分でいる、など以外とシンプルな方法なのです。
実は、疼痛閾値のコントロールこそが、無痛治療の入り口なのです。
私達は、初診時にカウンセリングをおこなっております。
「なんか、いろいろ質問されるな~?」と思いませんか。
お困りごと、不安、悩みなどをお聴きしているのです。
歯科衛生士やドクターは、その情報を元にお話をさせていただいています。
少しでも早く、お困りごと、不安、悩みをやわらげて、痛みを感じにくい状態にするのです。
私達は、治療中の患者さまの姿勢に気をつけています。
患者さまが治療用チェアーに座る時には、すでに痛みを感じやすい(疼痛閾値が低い)状態が少なくありません。
「肩の力を抜いてください~」
「足をブラ~ンとしてください~」
「手の平を表に向けてくださ~い」
など、私達は、よくお声をおかけします。
不安や恐怖の中では、身体が防御の体勢になります。
身体は、閉じてしまい、筋肉が強張るのです。
私達は、オープンハートの姿勢と呼んでいますが、
患者さま姿勢を開いた状態にして、疼痛閾値をコントロールしているのです。
番外編 スマイル
私達は、いつも笑顔を心がけています。
「不安で怖いのに、なんで笑ってるの!」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
リラックスした雰囲気を作ろうと考えているのですよ。。
度が過ぎてることがあるかもしれませんね。
どうか許してください
あんどう歯科医院では、疼痛閾値(痛みの感じやすさ)をコントロールした上で様々なテクニックや器材を用いて無痛治療に取り組んでいます。。
なんでも ご相談ください。
写真は、メディカルデンタルエステ。
疼痛閾値上がります。。
(痛みが感じにくくなります♪)
そして…
あなたはもうリラックス状態で治療用チェアーにお座りのことでしょう
…と信じています(笑)。
続いて、痛くない歯科麻酔法についてお話しますね。
痛くない歯科麻酔注射法
① ハグキに表面麻酔
この表面麻酔を行うと麻酔注射の針を刺す
「チクッ」が大幅に軽減されます。
当院では、ほとんど全ての歯科麻酔注射の前に表面麻酔をおこなっています。
② 状態のチェック
表面麻酔が終わると患者さまが出来るだけリラックス状態、またお口が開きやすい状態かチェックします。もしくは誘導します
(疼痛閾値をコントロールします)。
③ いよいよ麻酔注射です。
“あれ?思ったより痛くない!”
当院で使用している麻酔注射は33G(ゲージ)の現在最も細い注射針なのです。
極力細い針を使用して注射の痛みを軽減しているのです。
④ 麻酔はゆっくり行います。
麻酔液を入れる速度は,ゆっくり、ゆっくり、そして患者さまの状態をよ~く確認しています。
麻酔液を速くいれると、その圧力で痛みを感じたり、組織に侵襲を加えることもあります。
また、患者さまの肩に力が入っていないか?
手は握り拳にしていないか?
足のつま先がぴ~んとしてないか?
呼吸が荒くないか?…他
いろいろ確認しながらゆっくり、ゆっくり、と麻酔液をいれていきます。
⑤ 麻酔がしっかりと浸透するまで時間をおきます。
注射がおわりました。
あとは、麻酔が十分に効くまでじっくり時間をおきます。
麻酔注射直後が一番効いていると感じることもありますが、
麻酔液が組織に十分に浸透するまでじっくり時間をおきます。(5分以上)
この間もスタッフは、患者さまに異常がないかどうかをチェックしています。
さあ、麻酔が効いてきましたね。
あと、麻酔は、最短で2時間は効いています。
長い時は半日程度効いていることもあります。
ご飲食時にやけどをしたり、唇を噛んだりしないようにご注意くださいね。
それでは、無痛治療をはじめましょう!